先日、韓国へ行ってミュージカルを観てきました。タイトルは「종의 기원(種の起源)」、ニエルが出演しています。



2022年12月22日(木)20時〜 ドリームアートセンターにて。
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- ニエルってアイドルだけど、ミュージカルどうなの?
- 韓国語わからなくても楽しめるの?
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こんな疑問を持たれるかたのために、ミュージカルの感想を交えながら解説していきます。
アイドル・ニエルのミュージカルは、歌もダンスも演技も見応えたっぷり!
この日、ニエル첫공(첫 번째 공영最初の公演)でした。
ニエルのミュージカルのお仕事は、2019年「킹아더(キング・アーサー)」、2021年「개와 고양이의 시간(犬と猫の時間)」に続き、「종의 기원(種の起源)」で3回目となります。王子→猫→サイコパスという流れで挑戦していますが、正直なところアイドルのニエルにサイコパスのイメージがまったくありません。ファンとしては「かっこいい」「かわいい」ニエルを見たいのに、イメージにない「サイコパス」を果たして楽しめるのか?どんなふうに演じるんだろう?と不安と期待が入り混じった気持ちで観覧してきました。
舞台は、ユジンの二面性を視覚的にみせるため、二人のユジンが登場します。サイコパスのユジンと理性的なユジンの会話によって舞台が進行、殺人を回想していきます。
サイコパス・ユジンを演じるニエルは、表情や姿勢、動き方の一つ一つがとても悪い人格を表現しているように見えました(笑)。まさにサイコパス!悪ユジンです。最後の挨拶まで表情を作っていて、その顔を見ると「ニエルの演技、成長したな〜」と実感できると思います。以前にやったミュージカルを見ていなくても、最後までサイコパスになりきっている姿にファンなら感銘を受けるのではないでしょうか。
私が特に印象的だったのは、酔っ払い殺人のシーンです。酔っ払いと二人のユジンが踊るダンスが秀逸!それぞれの人物に合わせて踊り方が違うんです。曲もタンゴ調で、サイコパスユジンが今から殺人を犯す状況を楽しんでいるのではないかと想像してしまうような曲調でした。殺人シーンに使われる曲って暗かったり衝撃的だったり、そんなイメージの曲だったので、タンゴ調の曲は予想外だったから余計に印象に残ったのかもしれません。빗속의 살인という曲です。
酔っ払いはふらふらしたダンス、理性的なユジンは正確で体操みたいなダンス、そしてサイコパスユジンはねちっこく妖艶なダンスで、人物描写されています。サイコパスを表現するニエルの指先は、プレデターが獲物をつかむように広げられ、歩き方も「どうやっていたぶってやろうか?」と楽しむようないやらしさが伝わってきました。アイドル・ニエルのダンスではこんな雰囲気を見たことがありません。いつもと違うニエル、必見です!
歌についても、アイドルとして歌うときとは発声が違うように感じました。舞台俳優さんのように共鳴腔を使って体全体から声を出し、よく響く声で歌っていました。他の演者さんたちと掛け合いながらの歌も、調和がとれていてとてもよかったです。
ニエルはまだまだ現役アイドルではあるけども、本格的なミュージカル俳優さんたちと同じ舞台に立てるだけの実力もつけてきているようです。韓国へ見に行ったら満足できるのではないでしょうか。
韓国語がわからなくてもミュージカルは楽しめるのか?
韓国ミュージカルを見るときにいちばん気になるのは、「韓国語で話が進むのに日本人の自分に理解できるんだろうか?」という点だと思います。「わからなくて途中で眠くなっちゃったらどうしよう」「チケットを買って見に行ったのに楽しくなかった」....そんなことはできるだけ避けたいですよね。
何も準備していかなくても楽しめるミュージカルもありますが、楽しむためにはできるだけ予習をしていくことをオススメします。予習の方法としては、原作を読む、同じ題材の映画を見る、ネットであらすじを読む、登場人物を把握しておく、などがあります。
ニエル出演のミュージカルを例にあげると、「킹아더(キング・アーサー)」は「円卓の騎士」が原作なので、本を読むこともできるし映画を見ることもできました。私は映画を見ましたが、映画とミュージカル舞台のストーリーは少し違っていました。でも登場人物の参考にはなりました。友人は何の予習もしていかなかったけど、だいたい話の筋はわかったそうです。わかりやすいミュージカルでしたね。
「개와 고양이의 시간(犬と猫の時間)」は、コロナ禍で韓国へ見に行けなかったんですが、先日オンラインで録画公演を見ました。これは予習をまったくしてなくて、ニエルが猫で相手役の犬と友情を深めていくというおおざっぱな予備知識しかありませんでした。韓国語書中級レベルの私には残念ながら楽しむところまでいけませんでした(泣)。後で韓国人の知人から、ファンの作った台本があることを教えてもらい、これを読んで「なるほど!こういうことだったのね!」となりました。事前に予習として読んでいたらもっと楽しめたかもしれません。
そして、今回「종의 기원(種の起源)」はサイコミステリーなので、絶対に予習が必要だと思って原作を読んでいきました。予習のおかげで、ミュージカルの話の筋を追うことができたし、数々の細かい演出を楽しむことができて、本を読んでから見に行ってよかった!と思いました。もし本を読まずに見たら、韓国語堪能でなければ話を追うのは難しいと思うし、演出の意図がわからなくておもしろさも半減するのではないでしょうか。
以上ニエルのミュージカル出演3作品観覧を振りかえってみて、韓国ミュージカルを楽しむためには観覧に行く前にあらすじを把握するなどの予習が大事であるということが言えます。
もし予習ができなかったらどうしたらいいのだろうか?
韓国に行く準備がたいへんで、本を読んだり映画を見たりするヒマなんてまるでない!なんてこともあるかもしれません。
そんな時はストーリーを追うことをあきらめて、ひたすら推しを眺め、心地いい歌声を堪能する時間にするのもいいかもしれません。韓国ミュージカルはライブと違って、客席がとても静かです。しかもお客さんはみんな席に深々と座っていて視界を遮る人影もなく舞台がよく見えます。推しを堪能する贅沢な時間になりますよ。
またときどき撮影可能なカーテンコールの日があります。事前にお知らせがあるので、わかっていればカメラを持っていくこともできますね。堂々と推しの写真を撮れるなんて、ワクワクしちゃいます。
最後に
韓国ミュージカルを観てみたいなというかたに、ニエル出演の「종의 기원(種の起源)」オススメします!2023年3月5日(日)まで大学路ドリームアートセンターにて公演していますので足を運んでみてください。
チケットは、Ticketlinkまたは인터파크にて販売しています。
ゆにこがお届けしました。